総合建設業、住宅建設業、内装工事業、土木工事業、内装工事設計施工業、タイル工事業、リフォーム増改築業、その他建設関連業
個人や法人に対して、所有する不動産を活用して運用利益をあげる提案を行い、店舗やマンションなどの建築を推進して業績をあげていた。当時30億円。
一部のベテラン営業マンに依存した営業を展開しており、若手人材が育たないことが悩みであった。それらのベテラン社員も年を取ってきており、早急に若手にそのノウハウを伝えなければ会社の成長が止まるという危機感が強かった。
会社全体の中期的な事業戦略を検討すると同時に、
ベテラン営業マンの暗黙知であるノウハウをテキスト化し若手に継承することを開始した。サイエスメンバーがベテランよりのヒアリングや討議を通じてノウハウ集としてまとめた。並行して管理会計システムを構築し目に見える業績管理に移行した。
出来上がったノウハウ・テキストを若手営業マンに修得せしめ実行に移した結果、チームとしての営業スタイルが確立した。管理会計を活用した部門別利益管理システムも定着し、職人的な業務スタイルから組織的な動きに移行していき、60億円企業に成長。
プレハブ住宅の建築と販売で順調に成長しており、当時の規模は年商40億円。
売上げ至上主義の企業文化のため戦闘的な体質が強く、経営や管理に目を向ける幹部社員が育っていなかった。これからの50~60億企業づくりのためにはビジョンや戦略を共に語れる人材育成が急務という社長の危機感のもとで指導がスタートした。
将来を担って欲しいと社長が考える幹部・中堅幹部社員を選定して10人弱のメンバーで、将来どのような会社を目指すのかというビジョンとそれをどう実現するかという戦略を1年にわたって検討し中期計画を策定した。翌年は部門別損益システムを構築して売上げ管理から利益管理に移行した。
「会議する時間よりも売りに行きたい」と言っていた幹部社員も「将来を睨んだ戦略が大事だ」とビジョンと戦略に眼を開いた。ビジョンと戦略が明確になりその共有が社員のモチベーションも高めた。管理会計を活用した部門別の利益管理意識も人材育成に効果をあげ、100億円企業を実現した。